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English version of Cloud Design Pattern is HERE!
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Azureクラウドデザインパターン(beta)とは?
Azureクラウドデザインパターン (Azure Cloud Design Pattern, 略してCDPと呼ぶ)とは、Azureクラウドを使ったシステムアーキテクチャ設計を行う際に発生する、典型的な問題とそれに対する解決策・設計方法を、分かりやすく分類して、ノウハウとして利用できるように整理したものである。
これまで多くのクラウドアーキテクト達が発見してきた、もしくは編み出しきた設計・運用のノウハウのうち、クラウド上で利用が可能なものをクラウドデザインのパターンという形式で一覧化し、暗黙知から形式知に変換したものであるといえる。
パターンの中には、クラウドでなくても実現できるもの、今まででも実現されていたものも含まれているが、クラウド上でも今まで通りのアーキテクチャが実現でき、かつクラウドを利用する事で、より安価にそしてより容易に実現できるものは、CDPとして収録することとした。
CDPは数多くのアーキテクトがそのノウハウを寄贈した集大成である。
Azureクラウドデザインパターンを理解するために
クラウドアーキテクティング原則
クラウドを用いてシステムをアーキテクティングする際の心構えとして、「 クラウドアーキテクティング原則」の一読をお勧めする。
基本用語
ITを学び始めたばかりの方は、パターン説明の前に「 基本用語」を理解しておくことを勧める。
クラウドコンポーネント
各デザインパターンは、パターンの基本部品となる「 クラウドコンポーネント」を使って作られている。
デザインパターンの説明を読む前に、この「 クラウドコンポーネント」について理解をしておくことを勧める。
その他
- CDPのFacebookファンページ
- Azureクラウドデザインパターン解説資料 (JAzure Summit 2012講演)
- 実装シナリオ 常時接続ゲーム編
- 実装シナリオ VPC移行編
- 実践!Azureクラウドデザインパターン
- Azureクラウドデザインパターン for Enterprise
- エンタープライズ向けAzureクラウドデザインパターンのご紹介(BCP/DR編)
- エンタープライズ向けAzureクラウドデザインパターンのご紹介(ネットワーク編)
Azureクラウドデザインパターンの説明について
Azureクラウドデザインパターンは、以下の項目に沿って説明を行う。
パターン名/サマリー | パターンの名前と、どのようなパターンなのかを簡単に説明したサマリー |
---|---|
解決したい課題 | このパターンが解決する課題や、このパターンが適用できる課題、またパターンとして定義するに至った動機についての説明。Amazon Web Servicesのサービス名などの用語を使わずに、仮想サーバー等の一般的な用語を用いて解説している。 |
クラウドでの解決/パターンの説明 | クラウド上でどのように課題を解決するかという点の説明や、どのようなパターンなのか、どのような構成のパターンとなっているかについての説明。Amazon Web Servicesのサービス名などの用語を使わずに、仮想サーバー等の一般的な用語を用いて解説している。 |
実装 | パターンをAzureを用いてどのように実装するかについての説明。Amazon Web Servicesの用語であるAmazon EC2等の用語を用いて解説している。 |
構造 | パターンの構造を図式化したもの |
利点 | このパターンを適用した際の利点の説明 |
注意点 | このパターンを適用する際の注意点や、適用により生じるデメリット、メリットとデメリットのトレードオフの説明 |
その他 | 関連するパターンや、他のパターンとの比較、利用事例などの付加情報 |
Azure Cloud Design Pattern (CDP)一覧
基本のパターン
- Snapshotパターン(データのバックアップ)
- Stampパターン(サーバの複製)
- Scale Upパターン(動的なサーバのスペックアップ/ダウン)
- Scale Outパターン(サーバ数の動的増減)
- Ondemand Diskパターン(動的なディスク容量の増減)
可用性を向上するパターン
- Multi-Serverパターン(サーバの冗長化)
- Multi-Datacenterパターン(データセンターレベルの冗長化)
- Floating IPパターン(IPアドレスの動的な移動)
- Deep Health Checkパターン(システムのヘルスチェック)
- Routing-Based HAパターン(ルーティングによる接続先の透過的な切り替え)
動的コンテンツを処理するパターン
- Clone Serverパターン(サーバのクローン)
- NFS Sharingパターン(共有コンテンツの利用)
- NFS Replicaパターン(共有コンテンツの複製)
- State Sharingパターン(ステート情報の共有)
- URL Rewritingパターン(静的コンテンツの退避)
- Rewrite Proxyパターン(URL書き換えプロキシの設置)
- Cache Proxyパターン(キャッシュの設置)
- Scheduled Scale Outパターン(サーバ数のスケジュールにあわせた増減)
- IP Poolingパターン(接続許可済みIPアドレスのプール)
静的コンテンツを処理するパターン
- Web Storageパターン(可用性の高いインターネットストレージ活用)
- Direct Hostingパターン(インターネットストレージで直接ホスティング)
- Private Distributionパターン(特定ユーザへのデータ配布)
- Cache Distributionパターン(ユーザに物理的に近い位置へのデータ配置)
- Rename Distributionパターン(変更遅延のない配信)
- Private Cache Distributionパターン(CDNを用いたプライベート配信)
- Latency Based Origin(地域によりオリジンサーバを変更)
データをアップロードするパターン
- Write Proxyパターン(インターネットストレージへの高速アップロード)
- Storage Indexパターン(インターネットストレージの効率化)
- Direct Object Uploadパターン(アップロード手順の簡略化)
リレーショナルデータベースのパターン
- DB Replicationパターン(オンラインDBの複製)
- Read Replicaパターン(読込専用レプリカによる負荷分散)
- Inmemory DB Cacheパターン(頻度の高いデータのキャッシュ化)
- Sharding Writeパターン(書き込みの効率化)
非同期処理/バッチ処理のパターン
- Queuing Chainパターン(システムの疎結合化)
- Priority Queueパターン(優先順位の変更)
- Job Observerパターン(ジョブの監視とサーバの追加・削除)
- Fanoutパターン(複数種類の処理を非同期かつ並列に実行)
運用保守のパターン
- Bootstrapパターン(起動設定の自動取得)
- Cloud DIパターン(変更が多い部分の外出し)
- Stack Deploymentパターン(サーバ群立ち上げのテンプレート化)
- Server Swappingパターン(サーバの移行)
- Monitoring Integrationパターン(モニタリングツールの一元化)
- Weighted Transitionパターン(重みづけラウンドロビンDNSを使った移行)
- Log Aggregation パターン(ログの集約)
- Ondemand Activationパターン(メンテナンス時の一時的な設定変更)
ネットワークのパターン
- Backnetパターン(管理用ネットワークの設置)
- Functional Firewallパターン(階層的アクセス制限)
- Operational Firewallパターン(機能別アクセス制限)
- Multi Load Balancerパターン(複数ロードバランサの設置)
- WAF Proxyパターン(高価なWeb Application Firewallの効率的な活用)
- CloudHubパターン(VPN拠点の設置)
- Sorry Pageパターン(バックアップサイトへの自動切り替え)
- Self Registrationパターン(自分の情報をデータベースに自動登録)
- RDP Proxyパターン(Windowsインスタンスへのセキュアなアクセス)
- Floating Gatewayパターン(クラウド上のネットワーク環境の切り替え)
- Shared Serviceパターン(システム共通サービスの共用化)
- High Availability NATパターン(冗長化されたNATインスタンス)
削除/統合されたCDP
- OnDemand Bastionパターン(メンテナンス時の踏み台)-> Ondemand Activationパターンに統合
- OnDemand Firewallパターン(メンテナンス時のファイアウォール)-> Ondemand Activationパターンに統合
- OnDemand NATパターン(メンテナンス時のインターネット設定変更)-> Ondemand Activationパターンに統合
- Scheduled Autoscalingパターン(バッチ処理サーバの自動オンオフ)-> * Scheduled Scale Outパターンに統合
- Web Storage Archiveパターン(大容量データのアーカイブ化)-> Log Aggregation パターン に統合
新CDP候補
- Permanent Redirectパターン(ホスト元の変更)
- Latency-based Routingパターン(地域によりサイトを変更)
- Cross-Region Replicationパターン(リージョン間のレプリケーション)
- Hybrid Backup and Recovery パターン(オンプレからAzureへのバックアップ)
CDP Incubator (完成)
CDP候補の一覧です。新しいCDPを作成したら、こちらに掲載してください。図に関しては、 CacooのAzure Simple Iconの使用を推奨しています。
CDP Incubator (作成中)
- Rename Rewrite Distributionパターン(URL書き換えによる変更遅延のない配信))
- Counter Tableパターン(カウント専用テーブル)
- High Availability Databaseパターン(冗長化されたデータベース)
- No EC2パターン(EC2を使わないで動的ページ(サイト)を構築する)
- Kraken SSLパターン (1インスタンス頭に沢山のEIP足をつける)
- Floating Interfaceパターン(ネットワーク・インターフェースの動的な移動)
- Complex Searcherパターン(更新DBと異なるDBエンジンでの検索)
利用規約および免責事項
CDPサイトのコンテンツ利用については、 利用規約および免責事項を参照してください。
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