Cross-Region Replicationパターン
リージョン間のレプリケーション
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解決したい課題
リージョンをまたがってバックアップデータを同期したい場合、TCPベースの単純なデータ転送方式(FTPなど)では、RTT待ちのロスにより帯域を活用できない(実効速度が出ない)。
クラウドでの解決/パターンの説明
UDPベースの転送プロトコルや、WAN最適化ツールなどがある。
- UDPベースの転送プロトコルでは、 Tsunami(UDP) などが利用できる。
- WAN最適化ツールには、cloudopt など、AWSクラウド上でAMIとして提供されているツールがある。
実装
(手順)
- 転送元、転送先に、転送制御用のサーバー/クライアントとなるEC2インスタンスを起動する
- 転送用のバックアップファイルを作成する
- UDP転送ツールやWAN最適化ツールでデータを転送する
- データをリストアする
構造
利点
- 転送を行う場合のみ、転送用のインフラを作成することで、コストを抑えることができる。
- 転送ツールをホストする仮想サーバーの台数やスペックを増強し、データを分割して転送処理の多重度を上げることで、簡単に、さらなる高速化が可能である。
注意点
基本的にキャッシュサーバーは、配信元であるマスターサーバーのキャッシュタイムアウト設定に基づいてキャッシングを行う。 そのため、キャッシュタイムアウト前にマスターサーバーのファイルを変更しても、キャッシュサーバーは変更されないケースがある。 コンテンツの性質を考慮して、キャッシュタイムアウトを設定することが必要。またRename Distributionパターンの利用も検討する。
その他
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